見たら食べたくなります

何が面白いか

そんなに面白いかと、深夜食堂の魅力について語りだすとまず誰もが行き着く焦点は何処だろうか。マスターの人情あふれるところか、それとも訪れる個性豊かな常連客たちか。それか突如として舞い込んでくる事件か、色々だ。恐らくどれも正解ではないでしょう、マスターの人情溢れるとはいったが原作でもその素性は明らかにされていません。それどころか左目付近に何かしら刃物で切ったような切り傷が残されているなど、背後関係が若干気になる部分もある。常連客にしても目新しいところでは裏社会に片足突っ込んでいる人間やニューハーフ界隈で活躍している人、もしくは家出してきたなどのディープすぎて笑いに出来ない人たちばかりだ。では事件かというと、別に店の経営を掛けて料理バトルが繰り広げられるといったファンタジックな展開などあるはずもない。

深夜食堂のファンたちが魅了されてやまないのは、『登場してくる料理』に他ならない。いつか誰もが食べたことのある、そんな昔懐かしい料理をマスターが作れるなら何でも作ってくれる、そこが今作の見どころだ。そこまで惹かれるかと問われれば、まず誰もがよだれが出てくる事間違いなしといえるでしょう。ではまず、実際にテレビドラマで放送されていた頃に出てきた料理の数々を紹介していこう。

昔懐かしい料理たち

全30回の料理ともなると、かなりの数になってしまうのでここからは個人的に気になりすぎてお腹を空かせてしまうものを取り上げていこう。注意事項としては、ご飯をまだ食べていない、もしくはお腹が空いている人などは忍耐が求められます。それだけ劇中で取り上げられる料理の数々がもう、美味しいに決まっていると断言できるものばかりだ。

第一話 赤いウィンナーと卵焼き

記念すべき深夜食堂が映像化された際に登場したのは、皆大好き『赤いタコさんウィンナーと卵焼き』だ。お弁当に入れてほしいと度々上位ランキングに食い込んでいる一品だ。懐かしいが今でも定番と言われる赤いタコさんウィンナーに卵焼き、深夜食堂の第一話にて華麗に登場します。しかもこちらの赤いウィンナーを食べているのが強面のヤクザが渋い顔付きで完食し、代金として2,000円をマスターが請求すると黙って出して立ち去り、そのまま常連になってしまうのだった。

傍らでいかにもな子分がメンチを切るものの、兄貴のスルーぶりに思わず頬が緩んでしまいます。

第八話 ソース焼きそば

軽食の代表格でもある『ソース焼きそば』、深夜食堂にてお忍びで訪れた女優さんが毎日食べている。決まっていつも上から目玉焼きが乗っている焼きそばはいい具合に半熟となっており、黄身と麺を絡ませていただくその味もう言うことなしだ。後半には財布を落としたマスターがわざわざ届けてくれたホームレスに焼きそばをごちそうすると、青のりを乗せて食べるコツを伝授してもらう。焼きそばの上に目玉焼きと青のり、最早言うことはないはずだ

第十六話 クリームシチュー

第十六話に登場する『クリームシチュー』、食堂なのにクリームシチューを提供してしまうのだ。完全和な店内で提供されているが、洋風の料理にも料理が出来るというだけあって完璧な見た目で注文した顧客は舌鼓を打ちます。筆者はあまりクリームシチューは好んで食べるものではないが、見た目はもう嫌いな人でも思わず注文したくなるほど、出来栄えが良い。人が食べて美味しそうにしている姿ほど食欲をそそられるものはない、そんな一幕を魅せつけられるようだ。

第二十九話 レバニラとニラレバ

こんな面白い回もあります、第二九話にて放送されたとある刑事コンビが深夜食堂を訪れる。何をしても相反する敬遠コンビとして知られる二人、食堂で相方が『レバニラ』と注文すると、傍らは『ニラレバ』と注文する。出てくる料理はどちらも同じだが、何をしてもあべこべな二人。結論、お前ら本当は仲いいだろうと誰もが思った放送回のはずだ。

豚汁定食について

深夜食堂で注文される客が食べたい料理、その大半は懐かしい味を求めての注文であることがほとんどだ。ただ忘れてはいけないのが、深夜食堂には固定メニューである『豚汁定食』があることを忘れていはいけません。あんまりにも注文されないから美味しくないのかと言えば、そんなことはありません。目立った客には注文されませんが、時折訪れる常連以外のお客さんはしっかりと頼んでいるのです。そして出された豚汁定食、それもまた絶品であるだろう物に間違いないのです。

誰もが食べて最後は笑顔でお店を後にする、それが深夜食堂の日常だ。

ほぼ裏メニュー扱い

見てもらえれば分かるように、ソース焼きそばだったり、果ては本格派猫マンマやバターライスといったものも登場する。それも通っていなければわからない、常連にしか伝わらない秘密の注文メニューとなっている。キーワードは『マスターが作れる』がポイントだ。作れるなら何でも作ってくれる、深夜食堂のウリはここであり、ファンを虜にする要素でもある。